宇宙エネルギー構造の左辺は、
距離の静的な比率のエネルギーなので「静的エネルギー(Sa)」と呼ぶことにします。
中心天体からの位置(a)の静的エネルギーは次の様に表します

  • Sa:静的エネルギー(je=kg km/h)
  • Em:質量エネルギー(je)…Em = mc2
  • ac:光速時基準軌道半径(km)…光速時基準軌道半径(ac)は、下で説明します。
  • a:任意の基準軌道半径(km)

このエネルギーは、2天体の質量エネルギーの差によって発生し、大きい質量エネルギーjから小さい質量エネルギーの方に流れます。
質量エネルギーが流れ込んだ天体(周回天体)は、
中心天体の方に移動します。

静的エネルギーは、親の保持しているエネルギーの情報も継承(軌道慣性)されるので、
つまり、親の移動する方向に移動するので、(子天体からみた親天体は止まっているように見える)
親以外から、静的エネルギーを受けることはありません。
中心天体の静的エネルギーが影響する範囲では、
他の天体の影響を受けることはありません。

もしも、中心天体の影響圏に他の天体が入ったとしたら、
中心天体の配下に入り、中心天体のエネルギーが継承されるので、
周回天体の影響をうけることはありません。

また、周回天体の影響圏に他の天体が入ったとしたら、
中心天体のエネルギーを継承した周回天体が中心天体になるので、
周回天体の周りを他の天体が回るようになります。

さらに、周回天体が他の天体の影響圏に入ったしたら、
他の天体が中心天体になり、他の天体からエネルギーを継承され、
周回天体は、他の天体を周回するようになります。

周回天体(子)からみた中心天体(親)は1つしかありません。

すなわち、3体問題が発生しないということです。
詳しくは、親判定を参照ください。

余談(ポテンシャルエネルギー考)


おそらくニュートンは、引力を使って静的な力だけに注目したような気がします。
なぜかといえば、ニュートンの運動方程式は、

右辺には、距離(r)の静的な情報しかないからです。
運動的な要素は、左辺のFに暗黙的に入っていますが、
力は、F=mα(α:加速度)で、
この式の場合、両辺のmが消えてしまい、

となり、加速度の式になってしまい、
力の方程式にならなかったので、
あえてFとしたのだと、勝手に想像するわけです。(個人の意見)

余談ですが、同じ変数は約分してしまうのが、常です。
力を加えている間に、質量が変わるということは考慮されていません。
これが、後々大きな落とし穴になります。

話をもどして、この「静的エネルギー」の大きさは、
2体間の距離に反比例します。
つまり、距離が遠くなるほど、小さくなります。

物理の授業で習ったように、万有引力による位置エネルギーは、
距離が遠くなるほど、大きくなって無限遠点に0になります。

「静的エネルギー」は基準軌道半径aが大きくなれば小さくなります。

「位置エネルギー」は、位置が高くなればなるほど大きくなるので、
「静的エネルギー」とは逆になります。
「位置エネルギー」は、マイナス無限大からはじまって無限遠点で0になる、
と無理やりこじつけた感が、
なにか胡散臭い感じがするのは、私だけでしょうか。

高校の教科書や、物理の本には必ず、無限遠点=0の理論で論じられています!

そもそも、無限遠点=0ってどのように理解していいかわからないです。
どこまで行っても ゼロに近づくけれども、
ゼロではないということでしょうか?

そもそも、エネルギーがおおきくなるというのは、
どこからか、エネルギーが供給されなければなりません。
「位置エネルギー」のエネルギー供給の源は何でしょうか。

「静的エネルギー」と「位置エネルギー」は、こんなイメージです。