基準軌道は、「静的エネルギー」(S)と「動的エネルギー」(A)がバランスする位置(a)のことをいいます。。

Sa = Aa

と記述することにします。

基準軌道の長さは、ケプラーの法則で言う、楕円軌道の長半径と同じになりますが、
意味合いが違います。
ケプラーは、楕円軌道の焦点のどちらか一方に中心天体をおいて、
楕円の中心から遠点までの距離を長半径と呼んでました。

基準軌道は、中心天体から遠点と近点の中間までの距離を基準軌道半径と呼びます。

  
ケプラー理論によれば、楕円軌道の中心から焦点距離ずれた位置に中心天体があることになります。
つまり、楕円軌道基準です。

円軌道のエネルギー曲線は次の様になります。(楕円軌道は「楕円軌道」を参照ください)






動的エネルギーがなんらかの原因(天体衝突なので)で、「動的エネルギー」(Aa)が変化すると、
周回天体は、静的エネルギーとバランスする位置に移動します。
(「衝突振動」(I)を参照してください)