初期条件はこれだ!

(1)ロケットの影響圏境界侵入速度(vR = 19.068 km/s (68,644.8 km/h))
(2)侵入角度(半径(R)の円軌道との接線に対する角度)(θR = 14.06 °)
(3)中心天体の基準線に対する角度(θ = 94.96748 °)

(4)木星の質量(M = 1.89813 e27kg)、ニューホライズンの質量(暫定m = 1000 kg)

これだけで、双曲線軌道を算出するのか〜
その通り。です!


求める値はこれだ!

(1)AR:ロケットの動的エネルギ=
(2)A VR:ロケットの中心天体方向の動的エネルギー
(3)AHR:ロケットの影響圏境界の円軌道方向の動的エネルギー
(4)a:基準軌道半径(半交軸と同値)
(5)R:影響圏境界までの距離
(6)f:振幅の最小値(焦点距離と同値)
(7)r:近点距離
(8)vr:近点速度

では、一つづつ行きます。
(1)AR:ロケットの動的エネルギー
   AR = m x vR2 = 1000 x 68,644.82 = 4.71211 e12 je=kg・(km/h)2

(2)A VR:ロケットの中心天体方向の動的エネルギー
   A VR = AR x cos2θR = 4.71211 e12 x cos214.06° = 4.43401E+12 je

(3)AHR:ロケットの影響圏境界の円軌道方向の動的エネルギー
   A VR = AR x sin2θR = 4.71211 e12 x sin214.06° = 2.78103E+11 je

(4)a:基準軌道半径(半交軸と同値)
   基準軌道の静的エネルギー(Sa) = AVR = 4.43401 e12 je
  
   ・面積エネルギー(EA)
    EA = Em x ac = 1.64144 e16 je・km
      Em:質量エネルギー Em =mc2 = 1000 x 1.07925 e9 = 1.16479 e21 je
      ac:光速時久順軌道半径 ac = U(M + m)= 7.42426 e-31 km

    a = EA / Sa = 370.193.8 km

(5)R:影響圏境界までの距離
   R = 2 x EA / SR = 11,804,557.74 km
   影響圏境界の静的エネルギー(SR
   
   SR = EA / R = 1.39051 e11 je = 1.39051 e11

(6)f:振幅の最小値(焦点距離と同値)
   Rx = R x cosθ=7.06145 e11
   f = (-Rx + sqrt(Rx2 + 4a(a+R)))/2
   = (-7.06145 + sqrt((-7.06145)2 + 4 x 370,193.8 x (370,193.8 + 11,804,557.74)))
   = 2,694,705.8 km

(7)r:近点距離
   r = f – a = 2,694,705.8 – 370.193.8 = 2,324,512 km

(8)vr:近点速度
   近点(r)の静的エネルギー(Sr)は、
   
   S r = EA / r = 1.64144 e16 / 2324512 = 7.06145 e11 
   
   ロケットの動的エネルギーは。
   
   Ar = 2Sr + Sa =2 x 7.06145 e11 + 4.43401 e12 =5.84629 e12 je
   
   ロケットの近点速度(vr) は、  

   vr = sqrt(Ar / m) =sqrt(5.8429 e12 / 1000)
    
     = 76,461.1 km/h(=21.24 km / s)

   となります。

ちなみに、「惑星探査機の軌道計算入門」での計算結果は、
基準軌道半径(半交軸)a = 3.7019 e5 km(当方:3.7019e5 km)
近点軌道速度 vr = 21.244 km/s(当方:21.24 km/s)
と、当ラボの結果とほぼ同じ値でした。

しかし、影響圏境界までの距離(Rは)
R=4.820e7 km(当方 1.1805 e7 km)となり、
約4倍の差が出てしまった。

どちらが正しいか、検証しなければわからないが、
概ね、この考え方には、間違いがないのではないかという
確証を得ることができた。


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