質量変位とは、衝突時に周回天体の質量が変化することことです。
公転周期と振動周期は次の表の様になります。
| 衝突後の質量 | 公転周期 | 振動周期 |
| 増える | 変わらない | 遅くなる |
| 減る | 変わらない | 早くなる |
公転周期は、「基準軌道上」を一周するする時間です。
振動周期は、衝突により、基準軌道を中心に近点と遠点を振動する周期です。
この振動周期が、変化すると、公転周期との間に差が発生し、それが、近点移動の原因となります。
下の図は、衝突によって、公転周期と比較して、振動周期が増えたグラフを表しています。

次の図は、質量が変化によって近点が移動したグラフです。

周回天体(m0)がΔm増加した場合の質量(m1 = m0 + Δm)の時の振動周期の変化は、
基準軌道を中心として、バネ係数kの周期と同じになるので、

となります。
バネ係数kは、基準軌道半径(a)と位置(a)の静的エネルギー(Sa)を使って、

で表すことができます。
例:月の近地点移動
