エンディの法則のイメージは、前回のブログでわかっていただけたとおもいます。
簡単にいうと、
周回天体が誕生した当時、周回天体は中心天体の周りを円軌道しています。
衝突によって、衝突後の円軌道を中心に振動します。
振動の幅は、ケプラーの第一法則の焦点距離と同じになります。
ということです。

前回の説明では、その原理を「遠心力」と「万有引力」を使って話してきましたが、
じつは、この「力」を使った説明には、無理があります。
それは、力には作用反作用の法則があるからです。
ニュートンの万有引力は、中心天体と周回天体がお互いに引っ張ります。
周回天体においては、遠心力が万有引力の反作用になります。(本当は少しおかしいのですが、とりあえずスルー)
中心天体においては、周回天体の万有引力がはたらくため、その力に対する反作用が必要となります。
しかし、それは無視しています。
ニュートンもそこはわかっていましたが、無視しました。(多分その力の証明ができなかったと思います)
つまり「力」を使うと、作用反作用の法則で天体の軌道を説明するには無理があります。
そこを解決せず、3体問題を考えると、とてつもなく変な動きをすることになります。

では、どのように考えればいいのでしょうか。

エネルギー論

そこで、エネルギーで考えてみることにします。
エネルギーは、供給したり排出され移動するものです。
イメージは、「ニュートンのゆりかご」です。
そこには、作用反作用の法則は必要ありません。
エネルギーが次の鉄球に伝わっていくだけです。

そこで、遠心力に当たるエネルギーと
万有引力にあたるエネルギーの2つを、
周回天体が保持していると考えてみます。

遠心力のエネルギーは、周回天体が動くために外部からもらったエネルギーです。
万有引力のエネルギーは、中心天体から宇宙空間を通じて供給されます。
万有引力のエネルギーは、中心天体と周回天体の距離によって決まります。

と仮定すると、
周回天体の中でエネルギーはバランスします。
つまり、この2つのエネルギーの増減で、周回天体はインテリジェントに動くことができます。
詳細な説明は省きますますが、イメージはロケットです。
ロケットは、燃料噴射できますが、天体は燃料噴射できないので、
外部からエネルギーが供給されるしかありません。
衝突などにより、周回天体に与えられたエネルギーは、遠心力のエネルギーになり、
動くために使用するエネルギーのため「動的エネルギー」と呼ぶことにします。
万有引力のエネルギーは、留めておくために使用するエネルギーなので「静的エネルギー」と呼ぶことにします。
天体が噴射することは、あまりないのですが、大きな爆発とかあれば、軌道に影響することが考えられます。
また、他の天体が衝突することによって、動的エネルギーの増減が考えられます。

図で書くとこんな感じです。
つまり、「静的エネルギー(Static Energy)」(Sa)と「動的エネルギー(Dynamic Energy)」(Aa)がバランスするように働き中心天体(EM)の周りを周回天体(Em)が回るということになります。

こんなイメージでした。



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